2011年6月6日月曜日

事業会社のIT系キャリア採用で、残念なこと。

東急ハンズにきて、4年目になる。丸3年がたったところだ。

私は、前職の会社から、事業会社に転職する人で、絶対に、見習いたくないというパターンがある。それは、
・事業会社に転職し、現在のプロジェクトや要員にダメだしをし、IBMやNRI(いや、この会社がダメといっているのではなく)みたいな優秀かつ高単価な会社を雇い、プロジェクトを遂行する。
ということだ。別の言い方では、なんでもかんでも、
・ERPをいれようとする人
もそういう傾向がある。

こういう場合、経営陣は、当初は、「優秀な人がきて、優秀な人をに業務委託するんだから、それだけ、投資が増えてもしょうがないか・・。でも、素晴らしい、システムができるはずだ。」
と思うはずだ。
しかし、現実は、現場から、非難囂々で、とんでもない、システムができあがってしまう。

何故、このような残念なことが起こるのでしょうか。

これは、どちらが悪いのでもない。採用の段階で、アンマッチなのである。
私は、オススメする、採用面接時のチェック

・貴方が、XXXXシステムを再構築するとしたら、概算費用はいくらになりますか?

が、一番重要だと思う。ここで、採用する企業側の”常識”を越えた金額を言った人は、絶対に雇ってはいけない。勘違いしちゃいけないのが、高い金額を言った人は、素晴らしいシステムをつくるのではないだろうか、という妄想だ。

システム構築というのは、高いほうが、良いシステムではないのだ。マッチングというものが存在するのだ。
誰しもが、高級フランス料理で満足するのではないのと同じだ。自分(自社)の指向とあったものでないとイケナイのだ。

もし、SierからIT部長の採用を検討している企業があれば、私に相談して欲しい。貴社にあったITのリーダーとはどういう人材なのかを、事細かに、アドバイスしたい。

私は、Sierと事業会社のIT部門の人材流動は賛成だ。非常に良いと思う。だから、アンマッチという残念なことだけは避けたいとも思っている。