2010年1月18日月曜日

組織の階層は、4階層が良いのではないか

企業の組織も、時代とともに変わってきている。
私は、
・終身雇用かつ成長時代には、出世が喜びであり、人生を謳歌するひとつの方法であると思う。関連子会社をつくり、関連子会社にいけば、役職が1つあがるという仕組みもアリだと思う。それで、会社の経営が良い場合には。

今の時代は、成長時代ではない。よって、事業を細分化して子会社をつくる場合ではない。よって、全員が、それなりの役職になり、定年になるというモデルは、崩壊してしまったのである。

また、低成長時代には、素早い事業転換であり、業務変更が求められる。

その両方の答える組織体制というのは。

・役職階層を少なくする。
・役職のアップダウンを普通のことであるという仕組みにする。

ということだと思う。
役職階層を少なくすることによるメリットは、
・意思決定から実行までの時間が大幅に短縮される。
・役職があがることが、目標ではないという文化の醸成
である。
私は、社長を含む役員、部長、マネジャー、一般職の4階層でよいと考える。これくらいが、一番、機動的な組織だ。ファーストリテイリングが、これだ。

もう一つ、階層を少なくするということは、上位職は、相当優秀でないと務まらないということでもある。これを回避するのが、アップダウンを恒常化することである。

部長になってもダメなら、マネジャーに格下げ、どの階層においてもそれを実施するということである。通常は、相当ダメじゃないとなかなか格下げにはならない。これをどんどんやるということだ(ゼロックスがそうだ)。そうすると
・上位職が、無駄に意味もなく、いばらなくなる
・年功序列的意識や上位職絶対的意識も少なくなる。
という風通しの良さにも貢献するはずだ。

だいたい、管理職というのは、少なければ、少ないほうが良いのだ。実行部隊をなるべく多くした方がよいのは、自明のことなのだ。

そして、キャリアというのは、上位職にいくことではなく、自分にあった仕事を追求し、極めることなのである。その方向性が一番良い。