2009年9月16日水曜日

GPSを活用したシステム

1994年にシステムの世界にはいったわけであるが、失望したのを覚えている。
最初に携わったのは、受注、顧客管理などの基幹システムだった。

テレビや映画でみるSFの世界のコンピューターのイメージがあったのだが、実際の企業アプリケーションというのは、「紙でやっていたことを電子化した」だけであり、少し、効率化したよね、程度のものであった。

これには、落胆した覚えがある。だって、コンピューターは、紙と鉛筆では絶対にできないことをすることに意義があるのであると思うからだ。

数年たち、2000年代になってから、幸運なことに、海外赴任の機会を得て、超巨大小売業のシステムに携わる機会ができた。流石に、この時も、数兆円企業にもなれば、システムの優れた活用方法をしているに違いないと思っていた。

しかし、現実はそうではなかった。

まあ、何しろ、インプットがキーボードで、アウトプットがディスプレイってのには、限界があるなと。
これじゃー、革新的なことをしろっていっても、所詮、I/Oがそれでは、なんともオモロナイなと。

なんか、コンピューターから興味が薄れていくような時代であった。しかし、当時、カーナビには、GPSがついていたので、GPSを活用したシステムなんて、夢があるなーと思っていた。これは、紙と鉛筆では、到底できない領域だからだ。あと、色んなセンサーとつながったようなシステムをつくりたいと思っていたな。

これが、2009年にして、現実のものとなっている。アップルが、準備をしてくれた。
開発基盤、デリバリー基盤、集金基盤、デバイス。
なんと、素晴らしいことか。
今から、コンピューターをはじめる少年は、凄く、幸せだと思う。我々が少年のころも、それなりには、夢があり、夢中にBASICプログラミングをしたものだが、もう、今の方が、面白さが桁違いだ。

そりゃー、久々にプログラミングをしてみたいと思いますわな。